1992年9月23日(水)
Stanzach – Braz
泊まった部屋からは大きなマロニエの木が見えた。
朝早くからミルク缶を運ぶおばあさん。
レッヒ川沿いの谷間をゆっくりと登ってゆく。
納屋には万国共通の落書きがしてある。
その横では牛が長~~~い時間小便をしていた。
レッヒ川の谷が狭くなると同時に坂道もきつくなる。
時々小休止を入れながらペダルを漕ぐ。
ぐい~んと高度を上げて、山腹の道に合流すると傾斜は少し緩やかに。
10kmを越す上り坂を走るのはとても疲れた。
かなり急な斜面も牧草地となっていた。
レッヒ川の流れは遥か下になる。
寒いと思ったら山の上には残雪が見えていた。
スキーリゾート地のレッヒでレッヒ川と別れ、再び上り坂がきつくなる。
霧の中何も見えないままフレクセン峠を越える。
峠からこの日登った高さを一気に下る。
生憎小雨が降り出し、「宿を早く見つけないと・・・」と少々焦りながら走るが空き部屋が無い。
ブラーツまで下ったところで「Zimmer Frei」の看板を見つける。
やさしい老夫婦がやっている宿だった。
暖かいシャワーで生き返る。